地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


なりふりかまわない無邪気さ

昨日会場で買った「ビル・ヴィオラ: はつゆめ」展のカタログをぼんやり読む。そのカタログの冒頭で元森美術館館長、デヴィッド・エリオットが文章を寄せているのだけど面白い部分があったので書き写してみる。


・・・日本では「初夢」とはその年の運勢を予告するものとされ、昔から最も縁起のよいのは富士山、鷹、茄子といわれるが、ヴィオラはこうした詳細にはこだわらず、初夢という物の考え方を、周期的な旅や通過儀礼として表れる重層的な体験の揺れにむかって開く窓とみなした。(続く)

「昔から最も縁起のよいのは富士山、鷹、茄子といわれるが」て単にデヴィッド・エリオットが書きたかっただけだと思われる唐突な文章が面白かった。言いたかったんだろうなー。