地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


兵庫県立美術館「ビル・ヴィオラ: はつゆめ」展に行く

3/3のビル・ヴィオラ・アーティストトークには行けないことが確定していたので今日家人と一緒に行くことにする。ビル・ヴィオラの映像の説明をするのに「私がフィル・ニブロックの撮る映像を好きなのと似てる」と言ったら「ぜんぜんわかんない」と言われた。うーん。

ビル・ヴィオラ: はつゆめ」展はビル・ヴィオラのアジア初の大回顧展だそうで、超楽しみにしていたイベント。会場に入ると『クロッシング』(1996)という巨大スクリーンに映し出された作品と大音響で足元から鳥肌。すでにビル・ヴィオラに夢中。ぜんぶ好き。心のなかできゃーと叫ぶ。森美術館でやってたときよりも作品数は少ないのは残念だったけど出品されていたのは以下。


1. はつゆめ
1981年 ビデオテープ、カラー、ステレオ 56分
2. グリーティング / あいさつ
1995年 ビデオ・サウンド・インスタレーション
3. クロッシング
1996年 ビデオ・サウンド・インスタレーション
4. 驚く者の五重奏
2000年 ビデオ、暗室の壁に設置されたスクリーンに背面投影
5. キャサリンの部屋
2001年 ビデオ、液晶モニター5面、壁に設置
6. 四人の手
2001年 白黒ビデオ、液晶モニター4面、棚に設置
7. サレンダー / 沈潜
2001年 ビデオ、プラズマ・モニター2面、縦長に壁に設置
8. オブザーヴァンス / 見つめる
2002年 ハイビジョン・ビデオ、プラズマ・モニター、壁に設置
9. ラフト / 漂流
2004年 ハイビジョン・ビデオ、壁面投影、5.1Chサラウンド・サウンド


「はつゆめ」は56分と長く展示室とは隔離された個室で上映。私は最前列、家人は(背が高いので)後ろの席。かぶりつきでビル・ヴィオラを見ていたらなんだか突如母性が芽生えてきてお腹のわがベイビーにこの作品の意味を一緒に見て質問されたら説明してあげたい欲求にかられた。というか私が興奮しているせいかお腹のなかでズンドコズンドコ大騒ぎ。胎教にビル・ヴィオラてなんかいい気がする。