地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


雪はこんこん ストーブだんだん


外はしんしん 山はがいがい 炬燵ぽかぽか たばこぷかぷか ぼくはうとうと ねるばかり /小津安二郎

ゆっくり読んでいた高峰秀子『わたしの渡世日記〈上〉』『わたしの渡世日記〈下〉』(文春文庫)。が終わってしまった。義母との確執・愛憎劇をベースに、黒澤明との淡い恋、谷崎潤一郎志賀直哉梅原龍三郎成瀬巳喜男木下恵介との交流。ものすごい面白い自伝だった。デコちゃんの波瀾万丈な人生やものすごい顔ぶれの交友記もさることながら、リズムのある文章がとても好き。

わたしの渡世日記〈上〉 (文春文庫)

わたしの渡世日記〈上〉 (文春文庫)

わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)

わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)


で、『カルメン故郷に帰る』を見たくなって家人とふたりで映画鑑賞。

映画『カルメン故郷に帰る』(木下恵介/1951/松竹)。日本で最初の総天然色映画。浅間山麓で撮影された風景もきれいだけれど、ストリッパーのリリー・カルメン(高峰秀子)が半裸で草原をごろごろと転がったり、青い空の下でストリッパー仲間の朱美と踊ったり露出度の高いはしゃぎっぷりが一番の見所。『わたしの渡世日記』で読んだ様々な事情も面白いけれど何よりもこの作品が面白い。"わたしゃモダンな町娘 ちょいと散歩にニュールック"と歌う(頭の弱い役の)デコちゃんがかわいい。

木下惠介 DVD-BOX 第2集

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映画『ミクロコスモス(Microcosmos)』(クロード・ニュリザニー、マリー・プレンヌー/1996/フランス)。昆虫たちの生態のドキュメンタリー映画。製作にはジャック・ペラン。どうやって撮影してるのか不思議。

ミクロコスモス [DVD]

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最近家人が肉に関してちょっとうるさい。私は肉は食べても食べなくてもどっちでもいいのだけど、たまたま先週しゃぶしゃぶを食べに行き、お弁当用にと思って豚バラのブロックを買ってきて塩豚を作って寝かしていたら、家人があばれだした。いまよりもっと細かった昔の家人はきっと言わなかったであろう「自分だけしゃぶしゃぶや塩豚なんて!もっと肉が食べたいー!」という発言。まるで私が肉を食べさせてないかような!というわけで週末は塩豚パスタにしたり朝から塩豚ホットサンドにしたり、普段より肉多めのおかずにしたり、私としてはなかなかヘビーなゴハンになり中。