地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


フォンティーヌブローの森でのすばらしい一日


第12回大阪ヨーロッパ映画祭。「ドイツアニメーションフィルム」展覧会@梅田スカイビル展望フロアー。実はスカイビルの展望フロアーに行くこと自体はじめてで、ちょうど天気が良かったので40Fからの大阪の景色を見て家人とはしゃぐ。ここの展望台は大人700円。それだけでドイツアニメーションフィルムのドイツアニメーションフィルムプログラムAもBも観賞できる!なんてお得!フロアには実際ドイツで活躍する15名アニメーターの小道具や絵が展示されていてなかなか面白い。


下記が上映されたプログラム。

■プログラムA

  • 「ルビコン川」(Gil Alkabetz/1997/7分/アニメーション)
  • 「放浪者」(Jochen Ehmann/2000/7.48分/紙とフィルムベースのアニメ)
  • 「パッチワーク・クイーン」(Lars Henkel/2001/2.30分/デジタルアニメ)
  • 「囚われの女王」(Daniel Hopfner/2002/12.18分/パペットアニメション)
  • 「案内人 HARARA」(Andy Kaiser/1999/9.25分/フィギュアアニメ)
  • 「ゴースト・トレイン」(Tine Kluth/2000/15分/パペットアニメ)
  • 「メッセージ」(Raimund Krumme/2000/6分/デッサンアニメ)

■プログラムB

  • 「RECENTLY 2」(Jochen Kuhn/2000/8.30分/painting+collage)
  • サイクロプス」(Daniel Nocke/2000/11分/プラスティシーン[塑像用粘度])
  • 「カラス」(Hannes Rall/1999/8.10分/animation,Indian ink on paper)
  • 「ROCKS」(Chris Stenner,Heidi Wittlinger/2001/8.30分/puppet cartoon,combined with3D-Animation)
  • 「楽園行き」(Jan Thuring/2000/7分/puppet cartoon)
  • 「モーメント〜瞬間」(Thomas Voigt/1999-2000/4.20分/oil paint on film)
  • 「ヘシー・ジェイムス」(Johannes Weiland/2000/6分/3D computer animation)
  • 「ESCAPE」(Kirsten Winter/2001/7.13分/ペインティングとフィルムのピクシレーション、オイルペインティング、ダイレクトスクラッチング)

ドイツのアニメってあんまり印象ないのだけど、はじめに見たAプロのやばいくらいの暗さ。そしてシュールさ。グロさ。少数いた子どもも退席するくらいものすごくどんよりした難解ブラックアニメーション。しかしBプロではその感覚に慣れたのか、ものすごく面白く見られた。とくに「RECENTLY 2」最高。シュールさとアホさが絶妙なアヴァン。「ESCAPE」に至ってはブラッケージばりの色彩ミクロアヴァン。なかなか面白いものを見た。