地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


跳ぶように歩きたい


今週はどうもお疲れでお休みの日は昼寝を入れる。しかし昼寝をするとへんな夢を見がちなのを思い出した。

今日は天気がよかったので昨日行くのを断念した(本好きの家人がしょんぼりしていた)大阪天満宮での「天神さんの古本まつり」へ。着いてからお参りもする。何をお祈りしたのか聞くと「よい本が見つかりますように」という家人がちょっといじらしい。別行動で私が買った本は獅子文六の『食味歳時記』(文藝春秋/1968)。当時雑誌「ミセス」に掲載されていたという食に関するエッセイ。休憩所で少し読んだけれど時節の食べ物エッセイは面白い。装丁もシブい。

そしてなんばの高島屋に移動。目的はもちろん『グルメのための味百選』のパティシエ エスコヤマのバウムクーヘン。各日100個限定の午後1時からの販売。念のため1時前に到着したけれどやっぱりすでに行列(意外と若い子よりおばちゃんたちが多い)。午前10時から販売してた小山ぷりんも当然完売後でショーケースは空。すごいな、エスコヤマ!で、お一人様1個限りのバウムクーヘンを1個買う。(家人もいるから「2個買う?2個買う?」という私の興奮をいさめるように家人は「そんなに食べられないから」と冷静な意見をくれた)。その後、イートインのできるコーナーで、福井にある越前そばの老舗「森六」のおろしそば。こぶりの器に入っているの辛味のある大根おろしをかけたこしのあるそば。おいしいおそばっていいなーと思いながら食べる。となりにあった東京・日本橋人形町にある「玉ひで」の親子丼もおいしそうだった。いろいろ試食をしつつ大阪・和泉市いぶき野の薪窯パン工房 麦のパンを少し買う。

帰ってきて本棚をチェック。あるかも、とちょっと思っていた獅子文六の『食味歳時記』、文庫であった・・・(もともと家人の本)。古本はやっぱり家人に相談して家にあるかないか教えてもらってからにしよう・・・。むかしはあまりお互い趣味の影響とかなかった気がするけれど、今ごろ影響されてきた様子。

映画『キューティーハニー』(庵野秀明/2003)。冒頭、入浴シーンからサトエリが白い下着に半透明ゴミ袋を身体に巻きつけてコンビニへ疾走する姿からサトエリに釘付け。カタブツ刑事役の市川実日子もいい。感動して泣いた。

映画『珈琲時光』(侯孝賢/2003)。敬愛する小津安二郎へのオマージュとして、ホウ・シャオシェンが、ささいな、いまそこにある日常を切り取った、穏やかでやさしい淡い作品。東京の下町の景色、神田神保町の景色、高崎の景色、いろんなものが美しく見えるホウ・シャオシェンの映像が好き。正直期待していなかった一青窈が自然体で素直な演技でよかった。おいしい珈琲を飲んだあとのような後味のよい映画。いつまでも続いてほしいと思った。