地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


動かない姿、悲しそうな美しいまなざし


コウノトリの放鳥に家人と盛り上がる。

カフェでなんとなくぱらぱら雑誌をめくっていると、東京・京都カフェ事情みたいな記事があって、どれか知ってるとこまだあるかなーと思ったけどほぼ知らなかった。京都は足しげく通ってカフェはしごしていたときもあったのにな。今はほんとに大阪しか分からない。そしていまや名古屋カフェ事情もまったく分からなくなってしまった。

映画『ディボース・ショウ(Intolerable Cruelty)』(ジョエル・コーエン/2004/アメリカ)。キャサリン・ゼタ・ジョーンズを見たくて見てみたんだけど思ったよりキツい役でなかった。話はなかなか面白かった。

梅田のOS劇場C・A・Pにて映画『ふたりの5つの分かれ路(5x2)』(フランソワ・オゾン/2004/フランス)を観賞。離婚に至ったフランス人夫婦の別れから出会いまでをさかのぼった5つのエピソードからなる物語。オゾンの映画の色彩には心理の底まで見つめるような怖さがあり、その怖さはこっそり覗き見をするような怖さ。相変わらず水辺でのシーンが多く、浮気をしてしまうのも湖畔のそば。すべてをさらけ出すマリオンの肉体は決して美しいとはいえないけれど、下がりはじめた乳房、揺れる脂肪というセックス中に見せる迫力の肉体は見ているこちらが圧倒される。クローズアップした肌の変化のいやらしさ、美しく終わらせてしまいがちの単なるセックスにしない。オゾンの音楽の使い方はとても上手で、ベタベタなポップスやラブソング、チープなテクノ、しかしそれぞれが印象に残り、それぞれがオゾンの作品にふさわしい。

前にも書いたけれど、新作が上映するって聞いて見に行きたいなと思う若手監督は思い浮かぶのはオゾンくらい。たぶん、昔なんの知識もなく大きなスクリーンで見た『海を見る』の後味が鮮烈だったんだと自己分析。『ふたりの5つの分かれ路』のなかにホームパーティをしているシーンがあるんだけれど、妻はドレスアップしてみんなはワイン片手に談義をしていたりして、こういう大人のホームパーティいいなあとまた夢を見る。