地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』ラヴ。
文系家人と10歳と6歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


想像し、戦い、欲し、征服すること


九条のシネ・ヌーヴォにて『生誕100年記念成瀬巳喜男の藝術』開催中。今日は午後から蓮実重彦氏のトークショー付きの上映があるため、(たぶん)蓮実好きの家人が午前中に整理券をとりに行ってくれる。帰ってくると「すごいよ、整理券の番号が60番台だった!」との報告。すごい、いつか見た原一男監督のときは2番とか3番だったような。さすが蓮実重彦。超人気。

整理券を持ってシネ・ヌーヴォに到着するとすごい人。ちいさなシネ・ヌーヴォにこんなに人がいるのを見るのははじめてかも・・・。絶大な蓮実重彦氏人気に立ち見も出る。私たちはとりあえず最前列に座ることができた(映画は最前列で観るのが好き)。はじめて見る蓮実重彦氏は(聞いてはいたけれど)想像以上におおきな方で、トークもなかなか辛辣。バカだの、厚顔無恥だの、『成瀬巳喜男記憶の現場』の監督の酷評、蓮実先生でないと言えないような辛口加減が面白い。そしてゴダールを引用しつつ成瀬巳喜男のすばらしさをたたえる。

トークの後は数10年ぶりにニュープリントで公開される戦前の作品『噂の娘』(1935)。没落する老舗の酒問屋を舞台にしっかり者の姉とおでんばな妹を中心に家族の心の葛藤を描いた作品。冒頭からおどろいたのは床屋の窓ガラスから見える早足で歩く女の背中から床屋の中の鏡に映る人物へのカメラのパン。これが戦前の作品なんて思えない。余計なものを一切入れずにあっさり描くいさぎよさ。蓮実氏曰く"陰影のはっきりした"美しさ。千葉早智子演じる邦江のうるんだ瞳が印象的。レベルの高いおもしろさに感動する。

家人が教えてくれたんだけど、金井美恵子の本で『噂の娘』というのがあった。どんな内容なのかな、読んでみたい。家人は金井美恵子の本をたくさん持っているけれど、私は興味がないわけじゃなくて家人の本てほとんど読んでない。あると思うと、という感じで。だいたい何が家にあるかもよく知らない。家人は私の持ってる本はなぜかよく把握している。

噂の娘 (講談社文庫)

噂の娘 (講談社文庫)

そういえば昨日はうめだ阪急で mina perhonen の洋服を見てかわいさに想像をふくらませていたけれど(やっぱり mina は実物がいちばん)、現実的にほしいのは同じく阪急で見ていた genten のバッグ。前から革の大きめのショルダーバッグが欲しくて探していたんだけれど、genten がいい気がしてきた。ちょっと高くて、モノをたくさん入れたい私にはしきりがあまりないのが気になるけれど、かわいいな、買っちゃおうかな、と悩み中。