地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


君が手を伸ばして葉に触れ、水滴が滴った。地に降る涙のように。

インターネット上で発見した天神橋筋にあるお豆腐屋さん『前田豆腐店』。お豆腐1丁500円とかするこだわりの高級豆腐店。家人が豆腐好きなのでいっしょに行ってみる。お店のおじさんの怒涛の小話を聞いてたら"まぼろしの豆乳"(1500円もする)を試飲させてもらった。この豆乳、ものすごくきれいな味がして驚く。市販品の豆乳は後味とにおいが苦手で飲めないのにこの豆乳は飲める。結局300円と500円の絹ごし豆腐を購入。

阪神百貨店の「めんそーれ沖縄 味と技展」。首里そば、ジャンボチーズバーガー、紅芋ソフトクリームなどを食べて満足。でも大行列のサーターアンダーギーも食べたかった・・・。沖縄行きたいなー。

ドライブミュージック用にタワーで Fanfare Ciocarlia「Gili Garabdi」を購入。ロマ・ブラスバンド。下に書いてあるエミール・クリストリッツァをぼんやり見ていた影響(『白猫、黒猫』『アンダーグラウンド』を思い出して)。ロマ音楽といえばトニー・ガトリフて誰を使っているのかな。家に帰って聞いてみると映像がないとそんなに面白くないかなあ、ていうことはクリストリッツァやガトリフの映像があってこそ?とかまたぼんやり考えた。車の中ではいいかなあ。

OS劇場にてテオ・アンゲロプロス『エレニの旅(Trilogy:The Weeping Meadow)』(2004/ギリシャ、フランス、イタリア、ドイツ)を鑑賞。観客の年齢層は非常に高め。『永遠と一日』から6年ぶり。2時間50分の長丁場。時間の流れ、人物の名前すらもはや意味をなさない、ワンシーンワンカットでつづる「水」を軸にした大きな詩。出発、別れ、人生は水のように、難民のエレニは運命に流される。ギリシャ現代史を下敷きにしたシーンひとつひとつの意味を理解できないもどかしさ。吊り下げられた羊を見て『アレクサンダー大王』を思い出し、船での出発は『シテール島の船出』を思い出す、そういう行為自体に意味はなくてもアンゲロプロスの大きな流れに身をゆだねる面白さ。「いつか君と河のはじまりを探しに行こう」

映画『SUPER8』(エミール・クリストリッツァ/2002/イタリア、ドイツ)。ノー・スモーキング・オーケストラというバンドについての映画。演奏はほんとに上手いし、やっぱりクリストリッツァの走る列車の撮り方なんかはすごく好きだし、挿入されるドタバタ劇も好き。ただ、バンドのライブ映像やインタヴューにそれほど興味が持てなかった。

映画『ラストサムライ(The Last Samurai)』(エドワード・ズウィック/2003/アメリカ)。なかなか面白かった。 親切すぎる明快な説明つきの映画が逆に新鮮。