地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


さまざまな事物の真の相貌を隠しているああしたすべての嘘、

すべての伝説。一つ一つの文章の最後に、曲がりくねった奇怪な記号があって、終わりに点がついており、この記号は、ほんとうに確かなものは何一つないということを意味していた。

モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル(M. Boutet de Monvel)の絵がとてもかわいくて好き。はじめ見たときル・メールかと勘違いした。『La Fontaine Fables choisies pour les enfants』『Vieilles chansons et rondes』がとても好き。南堀江の雑貨屋に置いてあるので行く度に見る。買わないのは非売品だからというせいもあるけれど、なんとなくそこにその本があるのがいいなと思うから。東京子ども図書館で11/9に行われた「絵本の歴史 モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル」の講演会はちょっと聞きたかった。

コーヒー片手にゴディバのチョコクッキーをつまみながらぼんやりDIMEみたいな雑誌を読んでいると、青葉台1丁目の記事があってちょっとわくわくした。裏代官山として紹介されていてそこには COW BOOKS なんかも掲載されていて(大阪にトラヴェリング・カウブックスとして来たときには買わないのに)、青葉台1丁目行ってみたいなーて。中目黒いいなー。行ったらそんなこと思わないかもしれないけれど、ぼんやり想像するのは楽しい。

ところで大阪には「裏ナントカ」と称される場所はあるのかな。裏堀江とか。裏京町堀とか。大阪にあまり深くないので分からない。

映画『点子ちゃんとアントン(Punktchen und Anton)』(カロリーネ・リンク/1999/ドイツ)。エーリッヒ・ケストナー原作。"Punkt"は英語の"point"で"-chen"は小さいものを表す接尾語ということで「点子」となるらしい。『ビヨンド・サイレンス』の監督というのがとてもよく分かる。途中で飽きる映画というのは久しぶり。点子ちゃん役がかわいいと思えない。ミュージカルシーンは不要。「海へ行くんだ!」と言って行った先が北海というのはうらやましいと思った。

コリアンタウン鶴橋へ行く。キムチを買いに、焼肉を食べに。鶴橋ははじめてだったのだけど、鶴橋駅出口に立つとすぐに日本ではないアジアなにおいがした。どこへ行けばいいのかなーと思っていたけど目の前にはすでにめくるめくコリアンタウン。焼肉もキムチもかなりおいしかった。いままで大根のキムチなんて興味なかったのに、人生が変わるくらいおいしい大根キムチを食べた。キムチ好きー。