真梨幸子『殺人鬼フジコの衝動』
毎度のネコメンタリー真梨幸子の回。真梨幸子の猫・ブリティッシュショートヘアのマリモがうちの猫にそっくりだなーと思いつつ、真梨幸子がイヤミスの女王と呼ばれていることを知りました。イヤミスというジャンルを読んだことがなく、でも興味があってイヤな気分になるのをおそれつつ手を出してみました。
すごい、冒頭から相当に不快。そもそも小学生の姉妹が出てくる冒頭が我が家の姉妹とかぶってしまい、不快に拍車がかかります。虐待、暴力、ネグレクト、藤子が落ちていく様と負のスパイラル。不快なのにすごい勢いで読み進めてしまう小説としてのおもしろさ。読んだあとなぜか粛々と自分を見つめる気分になるなぞの読後感は小説最後の解説がたいへん上手でした。「リアル社会でも体感しうる負の感情を、距離を置き見直すことで、自らの黒い心を中和する」「毒を持って毒を制するのです」。
毒を持って毒を制する、まさに言い得て妙。続編も読んでみたいような読みたくないような(不快だから)、迷うなー
坂井希久子『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』
髙田郁の『みをつくし料理帖』シリーズみたいな江戸の料理シリーズものを探していて、アマゾンのレビューを参考にいろいろ読んでみるも、どれもこれもあんまりハマれず1巻でおしまい…という状況が続いていました。で、坂井希久子の『居酒屋ぜんや』シリーズに手を出して読んでみたら、これがなかなか読みやすく、2巻目へゴー!となっております。
みをつくし以上のものは感じないけど、ぼんやり読むにはたいへんよいです。このシリーズは表紙とタイトルがとてもいい。今週はこの本の中から触発されてぶり大根を作る予定。
dokushojin.com
灰谷健次郎『天の瞳 幼年編1』
内容(「BOOK」データベースより)
年少組なのに年長組の子を泣かせたり、突拍子もないいたずらを考えついたりと、いつも保育園の先生を手こずらせてばかりの倫太郎。大人たちからはとんでもない悪ガキだと思われることが多いが、実は鋭い感受性とさりげないやさしさをあわせもった個性的な子だ。倫太郎はどのように成長していくのか、そして周りの大人たちは倫太郎をどう見守っていくのか。灰谷健次郎が満を持して贈るライフワーク集体成、遂に待望の文庫化。
灰谷健次郎祭り中。だんだん灰谷健次郎節というものに慣れてきました。倫太郎という男の子の保育園年少から小学校2年生までを描いた作品。『兎の眼』より説教臭いし、『太陽の子』よりヘビーでなく、教育論の押し付け的なものを感じるけど、それを押しておもしろい。この倫太郎がこのあとどう成長していくのか気になるのでのんびり続きを読もうと思います。
魅惑のスパイスカレー3
本日昼からの用事で半休。また中途半端な時間にお昼ができるので、狙ってた予約制の大人気スパイスカレー屋さんに行ってみました。最近タイミングがあればスパイスカレー狙い。整理券がなくても入れるかと思ったけれど、とんでもございませんでした。飛び込みは無理かーすごいな…
じゃ先日行ったところの別カレーにしよ、と思って行ったらこれまた大行列。平日なのにー。どーしよーと考えてさらに違う店へ。ランチだけスパイスカレーを出すお店に入れました。ここもなかなかの盛況。
3軒目ゆえ、あまり時間がなくかっこむ感じで食べたけど、辛めだけど口当たりはやさしくなかなかおいしい。タルタルがかかっているのはタンドリーチキン。おなかいっぱい。時間があればあいがけも試してみたかった。今度はどこに行こうかなー
子どもと刀剣乱舞いろいろ 2
梅田の刀剣乱舞カフェなるところに行ってみました。初コラボカフェ。予約制のカフェです。すごい。
長女オーダーの山姥切国広のHOTホワイトチョコレート。
次女オーダーの骨喰藤四郎のパンケーキブリュレ。
おいしいおいしいと食べておりました。よかったのう。私が頼んだ、へし切長谷部の紫芋モンブランは自主規制により画像なし。求めるところが違うとはいえ(でも高いのに)、ひき肉みたいでびっくりしたー
ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。『岸 政彦とおはぎ』
あ、岸政彦って猫飼ってるんや、と思って見てみたら、岸政彦って大阪の人だったんや、といまさら知り、向井理の朗読する岸政彦の書き下ろしにこれが泣けて、岸政彦のデスクトップのモニターとキーボードの間にはちょっとした毛布が置いてあって、ここで猫が寝てる風景がたいへんよかったです。
岸家ではリビングのテーブルの上に猫用のカゴがあって、猫が丸くなって寝ています。あのカゴがうちの猫用にほしい。ネコメンタリーは毎度見てるけど非常にいい回でした。