地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


たのしい宴と地震のこと

6月の上旬、大阪にやってきたトーカイさんご一家とたのしく食べて飲んでおしゃべり。貴重な時間をありがとう。



トーカイ先生のお話は子どもたちもひそかにしっかり聞いていて、トーカイ先生講座がしっかり身に付いたようです。


6/18大阪地震。震度5か6というのをはじめて経験。学校関係、会社関係であんなにバタバタしてたのに、地震当日の午前中に「まいど!」てふつうに宅急便が届いておどろきました。すごいな。次女より長女が地震にショックを受けてたものの、翌日か翌々日に予約してたゴールデンカムイの新刊が届いて谷垣ごっこをしてたら若干持ち直しました。


そして昨日トーカイさんからすてきすぎる物資をいただきました。このセレクトぶり、感嘆です…!子どもたちも興奮。うれしすぎる。ありがとうありがとう。




アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』


子どものアガサ・クリスティーの学習まんがを読んで、アガサ・クリスティーてまともに何か読んだことなかったような……、からの『そして誰もいなくなった』(そもそもタイトルがいい)。外界と隔離された孤島。10人の招待客がひとりひとり殺されていきます。これが予想以上に読みやすくてたいへんおもしろミステリーでした。一気にスレトスなく読めるってたのしい。しかもイギリスのデヴォン州がどこなのか調べちゃったりして。『そして誰もいなくなった』映画版とかドラマ版がいまテレビで放映されてたら見ちゃうくらいにおもしろかったです。


池田晶子『14歳からの哲学』『14歳の君へ』『41歳からの哲学』

すこし前に池田晶子『14歳からの哲学』を私が読んで、これはかなりおもしろいと思って、次に『14歳の君へ』『41歳からの哲学』を読んでこれもなかなかおもしろかったです。14歳シリーズは、中学生のときに読んで果たして感銘を受けたかというと、精神的に幼かった私にはわからなかったんじゃないかなと思います。人生、幸せ、正しさ、死、を平易な言葉で教えてくれる池田晶子が、いま読んでおもしろいです。賢い人生。


長女は『14歳の君へ』を読んでて、自分自分自分自分……てなんだかよくわからなくなってきた…と言うてました。11歳の感想。『14歳からの哲学』もチャレンジしてみるがよい。


小5長女:スニーカーサイズ衝撃の25.5cm

24.5あたりで足踏み状態だったので、もーこのあたりで止まるんやなーと思ってたらさらに大きくなりました。どうしよう。キッズサイズからジュニアサイズになってレディースからメンズサイズになりました。メンズて。


おおよその最終的な身長の計算式なるものが「(足のサイズ)x6.7」と知って、おそるおそる当てはめると25.5x6.7=170.85cm。どうしよう。困惑。


池波正太郎『酒肴日和: 「そうざい」エッセイ選集』



池波正太郎は美食家やから」と家人に言われて、あーなるほどこういうのを"美食"というんや、と合点がいった、池波正太郎の美食エッセイ。途中挿入されるフランス編より日本の話の方がおもしろいです。池波正太郎行きつけの老舗の料理屋の数々は東京の地理もいまいちなのに加えてその老舗料理屋がいかにすごいかもいまいちピンと来ないけれど、小白魚の椀盛り、エリンギのフライ、湯豆腐にまつわる小話なんかがいいです。

小5長女小2次女:石ふしぎ大発見展2018@大阪天満橋OMMビル

www.mineralshow.jp


宝石の国から鉱物の国に入り込んだ長女と次女が楽しみにしていたミネラルショー。先月は京セラドームの「ドームのわっかで石まつり♪」という展示即売会にも行き、今回はもっと規模の大きな展示即売会。こういうイベントって人気なのねえ、と鉱物ファンの多さにおどろきます。先日の即売会同様、ふたりとも貯めたおこずかいを持って、持ってる範囲のお金で吟味しつついろいろ購入。うろうろ見ながら基本は長女と次女の付き添いです。



フォスフォフィライト約15万円。撮影していいですよーと言われたので写真とってみました。


ヘミモルファイトがかっこいいなーと思うけど、これは相場が案外高い。ちいさなボトルで売られていたアンタークチサイトの結晶。こんな風に売ってるんだねーこれもかっこいいねーと思ったらお値段もわりとして子どもが買えるような金額ではないのでした。宝石の国コンプリートセット800万という展示もあったよー宝石の国を引き合いに出す店舗がわりとあるので子どもたちも興奮しておりました。


私もうちのネコっぽいざっくりしたフォルムのラブラドライトのネコを買ってみました。価格交渉次第ではあっという間に1/3くらいのお値段になったり、石の世界はなかなか深いです……


小学校の図書室にあるこの図鑑はわりとよいそうです。

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『グッバイ、サマー(Microbe et Gasoil)』(ミシェル・ゴンドリー/2015/フランス)

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ミシェル・ゴンドリーの自伝的ロードムービー。少年からすこしだけ大人に、ひと夏の冒険。思いつきの冒険が忘れらない思い出になるのはすこし先。想像するミシェル・ゴンドリーの浮遊感もハッピー感も全開ではない気がするけど、これはこれでミシェル・ゴンドリー

『午後8時の訪問者(La fille inconnue)』(ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ/2016/ベルギー、フランス)

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BGMの排除、ラストの幕切れ等、ダルデンヌ兄弟らしい映画。診療時間外にやってきた女性。時間外ということでドアを開けず、女性は近くの現場で名前もわからず遺体として発見されます。主演の女医役アデル・エネルが寡黙にタフでよい。『息子のまなざし』『ある子供』『イゴールの約束』なんかに比べると若干まるい感じのする見やすい映画。


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『春琴抄』(西河克己/1976)

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山口百恵三浦友和春琴抄。本は読んでても映画版を見るのははじめて。若かりし三浦友和の佐助がイケメンすぎやー。佐助のイメージはもっとお琴の美しさをより引き立てるような外見かも。ふたりがさっぱり系の美しいお顔なので原作のSM官能的要素と禁断の愛の崇高さが薄く、さらにせっかくの谷崎の船場言葉もいまいち引き立ってないのだけど、映画版としては全体的に薄まっててこれでいいのかもしれません。しかし明治初期の大阪道修町が舞台で、美濃屋の若だんさん津川雅彦がいい感じの若だんさんで、見どころたくさんでこれはなかなかいい映画です。


そういえば、子どもたちのテレビやマンガで覚えたようないまいちな言葉遣い(それはそれで子どもらしい)が気になったとき、美しく上品な船場言葉の講釈をしつつ、はりきって『細雪』を朗読したところ、唖然とするくらいただの大阪のおばちゃん言葉にしか聞こえず、ほんまに船場言葉むずかしいーと思った次第です。読みあげると上品な船場言葉の難易度が異様に高い。ほんと。


chim.hatenablog.com

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家族で読むゴールデンカムイ(1)-(13)

youngjump.jp


だいぶ前に9巻くらいまで家人が買って家人だけ読んでて、しばらくして当時小4長女が読みだして、アニメ化情報を知って長女が再読しだすと小1次女も読みだして、現在私だけが13巻の最新刊まで到達してない人。読みだしたらおもしろいんだけど時間がかかるマンガで昨日ようやく10巻までたどり着きました……


小1が読むにしてはちょっとむずかしいんじゃないかと思ったけど、ナレーションみたいのはちょっととばしてよんでる、て話してて、それでも長女とゴールデンカムイごっこしてよろこんでるのでそれなりに楽しんでるようす。オハウ ヒンナヒンナ。ゴールデンカムイのムック本も買って、アットゥシ(木の繊維で織ったアイヌの織物)を夏休みの自由研究に!とか、イザベラ・バードの関連記事に興奮したり、すぐに大ハマリするのが小学生らしくてたいへんよいです。