地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『キカ(KIKA)』(ペドロ・アルモドバル/1993/スペイン)

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キカ [ ベロニカ・フォルケ ]
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『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999)同様、15年以上ぶりくらいに再見。おそろしい月日の流れ。ジャン=ポール・ゴルチェの衣装が話題だったこの映画も案外覚えてて、ストーリーそのものがブッ飛んでるけど俳優もノリもすべてが濃い。濃さゆえにインパクトの強いシーン多め。おもろいけど、印象としては若い頃に持った感想とそれほど変わらず、『オール・アバウト・マイ・マザー』や『バッド・エデュケーション』や『ボルベール <帰郷>』や『抱擁のかけら 』といった、このあとの作品のほうが好きです。

鉱物と宝石 -益富地学会館からウサギノネドコ(鉱物カフェ) 冬の遠足@京都

家人休日出勤デーのため、長女と次女と私で鉱物と宝石 冬の遠足@京都。


市川春子宝石の国』が好きな長女と次女、鉱物と宝石の図鑑からパワーストーンの本まで読みまくる日々。鉱物ブームの今やろ、というわけで、京都にある本気系鉱物博物館「益富地学会館」へ。丸太町、京都御苑の西にあります。



外観から本気を感じます……!
益富地学会館|石ふしぎ博物館|岩石/鉱物/化石




持参のメモ帳にスケッチするふたり。盛り上がってます。




標本でいっぱい。



本物のなかにオウムガイとアンモナイトの手芸がかわいい。





ランチのためウサギノネドコへ移動。おしゃれ鉱物カフェでありおしゃれ町屋宿泊施設でもあります。
usaginonedoko.net



テクタイトをイメージしたまっくろな隕石カレー。マイルドでなかなかおいしく、子どもたちも食べられます。



アメシスト パンナコッタ。ほかにダーウィン夫人の焼き林檎プディングもオーダー。林檎プディングのほうが子どもたちに人気高し。



店内も鉱物オブジェで飾られています。これは「ラピスラズリのオペラ」。 ラピスラズリのオペラケーキです。



小1次女のメモ帳を拝見。鉱物メモ、イラストとともにたくさん書いてました(オウムガイのぬいぐるみも)。自分お土産で、長女は翡翠や黒曜石、ファントムクォーツ、次女は黄鉄鉱やローズクォーツ、鉱物マスキングテープを購入。ただいま立派な鉱物姉妹です。

『オール・アバウト・マイ・マザー(Todo sobre mi madre/All About My Mother)』(ペドロ・アルモドバル/1999/スペイン)

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15年以上ぶりくらいに観ました。劇場で公開されていた当時も知っているとはやばい。しかし劇場では観ずにレンタルか何かで観た記憶があります。(忘れっぽいのに)案外内容を覚えてたけど(特にアグラードにまつわる話を)、観た当時より断然おもしろいです。歳を重ねてアルモドバルの映画はさらにいい。


同性愛や異性愛だけでない、母の愛、絡み合う人間関係、スピード感のある演出に、劇中劇の『欲望という名の電車』、挿入される映画『イヴの総て』、人生いろいろ、あらゆる女へ捧げたこのアルモドバルの映画に新鮮に感動しました。わりと絶望的な状況下にあっても笑える女たちの魅力的なこと!


キャストの名前が出てくる、スペインの空気感や色彩感覚でくらくらさせる冒頭部分とラストがかっこよすぎ。それだけでアガります。

小学4年生と小学1年生:マンガ 森薫『乙嫁語り』から笠井スイ『ジゼル・アラン』へ

小学4年生長女と小学1年生次女。家にあるマンガ、森薫乙嫁語り』が好きで、その系統の樫木祐人ハクメイとミコチ』を自分たちで買ってました。で、私もちょっと読みたいと思った笠井スイジゼル・アラン』を与えてみたらこれがなかなか良かったらしく、こういう感じのマンガは年齢層が広いなーと思いました。


乙嫁語り』と『ジゼル・アラン』は私もおもしろいです。『ハクメイとミコチ』は読むのに若さがいる感じで読んでません……

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『誰のせいでもない(Every Thing Will Be Fine)』(ヴィム・ヴェンダース/2015/ドイツ、カナダ、フランス、スウェーデン、ノルウェー)

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雪深いカナダの郊外。ある日の夕方、作家のトマスが幼い子どもを車でひいてしまい、子どもは亡くなってしまいます。ヴェンダースシャルロット・ゲンズブール、という情報のみで視聴。そもそもは3D作品なんだそうで、確かにそれっぽい映像。微妙に気になります。どこまでいっても何をしても自己肯定が強く、自己中に自己陶酔する主人公にモヤモヤしっぱなしで、恍惚としたラストにヴェンダースの策略を感じます。

小学4年生長女:ピアノ

ピアノの習い事も早6年(次女は3年)。のんびり続けながらも、小4長女の弾く曲がだんだん難しくなってきてとても初見では弾けず私が家でちょろっと教えるのも一苦労。


デュランのワルツ、私が弾くと右手5和音の聴かせどころ?に驚くほど指が届かずおもしろいくらいやけど、長女はギリギリだけど届くというのにまた驚きました。手のサイズがぜんぜん違う……。しかしこの曲に限らず、だいぶ前から私、長女の弾く曲の和音の指があまりとどいてません。私もぼんやり10年くらいピアノを続けていたけど、圧倒的に指が届かないような曲の記憶はあんまりないので、当時の先生が小回りのきく曲を選んでくれてたんやろな…と今ごろ気づいています。


しかしピアノにおいても手の大きさや指の長さは大事やねー ドカベン殿馬が手の小ささを克服しようと、手の水かきを切ったエピソードがあった気がする。怖い。

西郷隆盛と宮沢賢治の鈴木亮平

大河ドラマ『西郷どん』を(そんな熱心にではなく)見て、ドラマW宮沢賢治の食卓』を見て、鈴木亮平演技いっしょ……!と思いつつ、鈴木亮平への好感度が高まっています。みんなに愛される素直な癒し系タイプ、録画してた見たかったはずのアルモドバルの映画を後にして、『宮沢賢治の食卓』を見て癒される私。人はこうしてまるくなっていく。

井上雄彦『バガボンド』1-37巻

連載がすでに終わってるものだと思い込んで井上雄彦バガボンド』1-37巻を読みました。まだまだ続くもよう。これは…これは長い… 井上雄彦のライフワークであろうと思われる作品。4巻目くらいで、この物語は長い、とふんだけど、巻を重ねるごとに壮大な長編であることを感じます。おもしろいけど長い…


そもそもは宮本武蔵の話だからと、子どもたちにどうかと思ったけど、描写的に小学生女子ではなかなかキツそう。で、私が読んでました。佐々木小次郎の小倉話で盛り上がるかと思いきや、30何巻から田植えの話で物語的華がなくなり、田植えがこんなに長いとは思わず。連載終了はまだまだ遠そう。おもしろいんだけどさ……


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NHK BS『平成細雪』がたのしい

細雪、とタイトルについてるだけの興味で見はじめた『平成細雪』がなかなかおもしろいです。


www4.nhk.or.jp


当然ながら谷崎潤一郎の原作が不動の最高峰。そして市川崑細雪』(1983年 東宝) の映画も大好き。今回のドラマ『平成細雪』の時代設定は1992年(原作細雪の時代からはだいぶ先)という現代リメイク版。でも道修町にある旧小西家住宅がばーんと映し出されたのを見て、あー細雪やーとカンタンに盛り上がってしまいました。ええわあ。


長女・鶴子に中山美穂、次女・幸子に高岡早紀、三女・雪子に伊藤歩、末娘・妙子に中村ゆり。映画では岸惠子佐久間良子吉永小百合古手川祐子だったなーなんて思い出しつつ、映画とは別モノの敷居の低い間口の広い楽しさを感じます。全4回という長さも好き。このドラマのエンディングがまたいいのよねー


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『小杉武久 音楽のピクニック 』小杉武久×藤本由紀夫トークショー@芦屋市立美術博物館

芦屋市立美術博物館で開催中の『小杉武久 音楽のピクニック 』展。小杉武久×藤本由紀夫トークショーを見るべく、ひとり阪神高速を運転して芦屋市立美術博物館に無事到着。隣にある谷崎潤一郎記念館も気になりつつ、本日は小杉さんに会いに行きます。


ashiya-museum.jp


トークショー前に、グループ・音楽、タージ・マハル旅行団、マース・カニングハム舞踊団の写真やチラシやポスターなどなど貴重な資料と、サウンド・インスタレーション作品の数々の展示を見ながらひとり静かに燃え上がるおかーさん。小杉さんのサウンド・インスタレーションが良すぎる、作品の空間とこの音大好き、そしてタージ・マハルの当時のポスターなんやねん、てくらいにかっこいい。


トークショーでは即興の『South』も聞けて、小杉さんのキュートぶりが際立つものでした。「電波をキャッチ」という小杉さんの言葉にキュンとして、ことあるごとに「キャッチウェーブですね」で締める藤本さんのトークも楽しかったです。私も小杉さんに長生きしてほしい。