地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


GWは御在所ロープウェイ・さわやか・直虎の井伊谷へ

帰省ついでに鈴鹿スカイラインをくねくね御在所ロープウェイへ。くねくね道でハムコダウンしつつ、到着時には持ち直し無事御在所ロープウェイ。思ったより立派なロープウェイからの見晴しでした。




さらに道中、静岡のハンバーグレストラン「炭焼レストランさわやか」へ。実に学生時代ぶりという久しぶりの訪問。ぬかりなく開店前に予約記名。お昼過ぎに行って待ち時間なしで席に座ったけど、その時点でなんと4時間待ち。すごい人気ー!



みんなでげんこつハンバーグ。うまー。




大河ドラマおんな城主 直虎」のドラマ館で遊んで、井伊直虎が眠る龍潭寺で井伊家の歴代のお墓参り。ドラマ館も龍潭寺もすごいひとでした!大河ドラマ効果おそるべし。


里中満智子『長屋王残照記』

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めっちゃおもしろいです。里中満智子の日本古代史がおもしろすぎてたぶん自分史上はじめて日本古代史の興味が上昇中。口分田なつかしい。三世一身の法から墾田永年私財法の流れの公地公民の崩壊も、こんな楽しい気持ちで読んだことないわー。小学生か中学生の時に…!と思うものの、いま読んでるからよけいおもしろいのかもしれません。そもそも私、里中満智子をまともに読んでるのは先日ようやく22巻目まで読んだ『天上の虹』からな気がします。


長屋王残照記』は『天上の虹-持統天皇物語』を補完する関連作品。天武天皇の長男・高市皇子。その高市皇子御名部皇女の間に生まれたのが長屋王。父・高市皇子譲りで、誠実に生きる長屋王にふりかかる悲劇の物語。泣けます。


『天上の虹-持統天皇物語』後の物語ゆえに、氷高皇女の元正天皇姿や首皇子聖武天皇姿が見れるのは読者として盛り上がります。


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杉浦日向子『うつくしく、やさしく、おろかなり-私の惚れた「江戸」』

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江戸戯作の嚆矢と目される平賀源内は、人の一生を、「寐れば起(おき)、おきれば寐、喰ふて糞(はこ)して快美(きをやり)て、死ぬるまでが活きる命」(『痿陰隠逸伝(なえまらいんいつでん)』)と、情け容赦、アラレもなく、バッサリ一刀の下に、斬り捨てています。

眠れば夢に遊び、醒めては世知辛い現実に嘆息を繰り返し、にこにこ食べてはしかめ面で排便し、たまの夜には一瞬のはかない極楽を味わい、そんなこんなで、ふと死ぬる日まで、お目出度くも生きているよ。

これが、泰平の逸民を自負する、「江戸人」の眼差しです。

子どもの読む学習まんがの偉人伝は、寝る間を惜しんで勉学に励み、社会に貢献した立派な人が多いけど、続けて読んでるとちょっとしんどい。子どもの頃はそれでいいけど、いい大人になると、平賀源内のこんな人生観はなんと突き抜けた明るさで、うっとりくらくらしてしまいます。

小学4年生ミニチム:ナマイキおもしろい

すこし前に放送していた歴史秘話ヒストリア『ヤング家康 徳川四天王との絆』の録画をごろごろしながら子どもたちと観賞。「徳川四天王」の酒井忠次本多忠勝榊原康政井伊直政を紹介していく過程で、「井伊直政なかなか出てこないねー」て言ったらミニチム(小4)に間髪入れず「三方ヶ原の後っしょ」て返されました。わーすごいナマイキ!おもしろー! 記憶という点で子どもの吸収力はすごいなー

杉浦日向子『食・道・楽』より

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杉浦日向子最後のエッセイ集『食・道・楽』。そのなかの「色事は四十からがおもしろし」より抜粋。

だれもが平均寿命を生きられるわけではないが、いちおう、四十からは折り返し地点なのは確かだ。江戸では四十を「老いの坂」といい、ゆるゆる下る坂の入り口と見た。登りのときはしんどくて見えなかった景色も、しばし遥か遠くまで見渡せる時期でもある。
おたのしみはこれからだ。シジュウカラはおもしろい。


シジュウカラ、といい、40代で早逝した杉浦日向子を思うと泣ける文章で、ふと気づけば私もそういう時期なのでした。人生は長いようで短いのかも、と最近ひしひしと感じております。

藤原不比等

本音っぽいことを言われると、思わずほとんど本音を話してしまって、私ほんとに騙されやすいタイプだなーと最近よく自認しつつ反省しています。大人になると人間関係ややこしい。で、思い出すのが藤原不比等里中満智子『天上の虹―持統天皇物語』より)。藤原不比等のようにいかなるときも本音を隠す姿勢を見習いたい。だいぶ頭の中が持統天皇に……

新1年生ハムコと新4年生ミニチム


ハムコ小学生になりました。身長116cm。たぶん普通サイズだけど制服着るとひときわちいさいのう。制服も体操服も気に入って、学校も学童も楽しそうに通っています。おとなしく控えめなタイプなので心配していたけど、とりあえず出だしはまあ順調。よかったよかった。


ミニチムは4年生。身長143cm。靴サイズ24cmで完全に靴のサイズは抜かれました。どう見ても私の靴よりだいぶ大きい。身長も抜かれそう。身体だけめきめきおおきくなっていきます。本は歴史マンガを読み続け(ポプラ社の『コミック版日本の歴史』シリーズは発刊しているものはほぼ読んだ気がする/角川の『日本の歴史』はまだむずかしかったみたいで続かず)、伝記マンガを読み続け(学研まんが『NEW世界の伝記』シリーズと集英社『世界の伝記NEXT』シリーズもほぼ読んだ気がする)、現在はようやく活字も並行して読むようになってロアルド・ダールコレクションのシリーズを読んでいます。学校生活も「なんにも悩みはない」とぼんやり発言をしつつ楽しいみたいです。


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1年生も4年生も楽しく過ごせますように!

里中満智子『天上の虹「持統天皇物語」』21巻まで

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里中満智子のライフワーク、1983年(昭和58年)連載開始で2015年(平成27年)23巻で完結した『天上の虹』。21巻までくると持統天皇の晩年に入っております。大津皇子の息子、多野安麻呂の復讐劇。安宿(光明皇后)、首(聖武天皇)の誕生。持統天皇いいなーおもしろい。23巻のラストまであと少し、なのに図書館で借りているため予約件数がなかなかすごくてラストまでの先が長そう。

今昔館ふたたび-お彼岸の屋台

週末にお彼岸の屋台イベントをやってる今昔館へ。相変わらずほぼ外国人。イベント中のためかなりの混雑。今昔館のイベントとかよく知ってるなー。韓国の方に写真をとってほしいと英語で言われて小心者の私は「ハナードゥルーセッ!」も言えず完全に日本語で受け答えしてしまいました。ハングル語講座見てるわりに躊躇した私はずかしい…。




今昔館は夏にミニチムが興奮したところ。ハムコも着物が着れると喜んで行きました。着物を着せてもらい、入館時にもらった宝引き、的あて、わなげなどなどいっぱいして賞品もたくさんもらって楽しかった様子。


chim.hatenablog.com



ついでに企画展「浪花の大ひな祭り-浪花の豪商の雛道具-」も見てきました。大坂の豪商「加島屋」(広岡浅子が嫁いだ家)の節句飾りもありました。セレブすぎる節句飾り。画像は壁一面に飾られた約600体の大雛壇。